VMware vSphere 6.0 以降 におけるクロス vCenter Server vMotion とクローンの要件
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VMware vSphere 6.0 以降 におけるクロス vCenter Server vMotion とクローンの要件

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Article ID: 327219

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

VMware vSphere 6.0 以降のバージョンでは、vCenter Server インスタンス間で仮想マシンを移行できる新機能が追加されています。 この記事では、その機能を使用するための要件の概要を説明します。

注: 下記の通り, 移動元と移動先の vCenters は同一バージョンでご利用出来ます。詳細は下記の表をご参照下さい。

注: vSphere 7.0 U1c または上位バージョンは、The Advanced Cross vCenter Server vMotion (XVM) capability
ご利用出来ます。vSphere 7.0 U1c の The Advanced Cross vCenter vMotion は vSphere (vCenter と ESXi) 6.5 または上位バージョンでご利用出来ますが、vSphere 6.0 はサポートしておりません。 詳細は
Import or Clone a Virtual Machine with Advanced Cross vCenter vMotion をご参照下さい。

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Cross vCenter Migration and Clone requirements in VMware vSphere 6.0 and later (2106952) 」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vCenter Server 6.5.x
VMware vCenter Server 7.0.x
VMware vCenter Server 6.0.x
VMware vCenter Server 6.7.x

Resolution

vCenter Server インスタンス間での移行を有効にするには、お使いの環境が次の要件を満たしている必要があります。
  • ソースおよびターゲットの vCenter Server インスタンスおよび ESXi ホストが、バージョン 6.0 以降を実行している必要があります。
  • クロス vCenter Server および長距離の vMotion 機能には、Enterprise Plus ライセンスが必要です。 詳細については、「Compare vSphere Editions 」を参照してください。
  • vSphere Web Client を使用する場合は、vCenter Server の両方のインスタンスが拡張リンク モードで、ソース vCenter Server がターゲット vCenter Server で認証できるようにするために、同じ vCenter Single Sign-On ドメイン内に存在する必要があります。
  • vCenter Server の両方のインスタンスは、vCenter Single Sign-On トークンの正しさを検証するために、時間が同期している必要があります。
  • コンピューティング リソースのみの移行の場合は、vCenter Server の両方のインスタンスが仮想マシンの共有ストレージに接続されている必要があります。
  • vSphere API/SDK を使用する場合は、vCenter Server の両方のインスタンスが別の vSphere Single Sign-On ドメインに存在することがあります。 フェデレーションではないクロス vCenter Server vMotion を実行する場合は、追加のパラメータが必要です。 詳細については、『vSphere Management SDK Guide』の「VirtualMachineRelocateSpec」セクションを参照してください。
 

サポートされる vMotion, コールド移行, クローンの構成

移行元の vCenter Server宛先 vCenter Server仮想マシンのクローン仮想マシンのコールド移行仮想マシンの vMotion
vSphere 6.0 GAvSphere 6.0 GAYesYesYes
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3NoNoNo
vSphere 6.5 GANoNoNo
vSphere 6.5 U1NoNoNo
vSphere 6.5 U2 以降*NoNoNo
vSphere 6.0 U1vSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1YesYesYes
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3NoNoNo
vSphere 6.5 GANoNoNo
vSphere 6.5 U1NoNoNo
vSphere 6.5 U2 以降*NoNoNo
vSphere 6.0 U2vSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2YesYesYes
vSphere 6.0 U3NoNoNo
vSphere 6.5 GANoNoNo
vSphere 6.5 U1NoNoNo
vSphere 6.5 U2 以降*NoNoNo
vSphere 6.0 U3vSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3YesYesYes
vSphere 6.5 GANoYesYes
vSphere 6.5 U1NoYes Yes
vSphere 6.5 U2 以降*NoYesYes
vSphere 6.5 GAvSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3NoNoNo
vSphere 6.5 GAYesYesYes
vSphere 6.5 U1YesYesYes
vSphere 6.5 U2 以降*YesYesYes
vSphere 6.5 U1vSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3NoNoNo
vSphere 6.5 GANot TestedNot TestedNot Tested
vSphere 6.5 U1YesYesYes
vSphere 6.5 U2 以降*YesYesYes
vSphere 6.5 U2 and later*vSphere 6.0 GANoNoNo
vSphere 6.0 U1NoNoNo
vSphere 6.0 U2NoNoNo
vSphere 6.0 U3NoYesYes
vSphere 6.5 GAYesYesYes
vSphere 6.5 U1YesYesYes
vSphere 6.5 U2 以降*YesYesYes
 
 
移行元のタイプ宛先のタイプサポートされているか
分散仮想スイッチ分散仮想スイッチYes
分散仮想スイッチ標準スイッチNo
標準スイッチ標準スイッチYes
標準スイッチ分散仮想スイッチYes


注意:
  • * は VMware Cloud on AWS の全てのバージョンと vSphere 6.7 を含みます。
  • 暗号化された vMotion を必要とする仮想マシンは宛先の vCenter バージョンが 6.5 GA より前で vMotion をすることができません。
  • vSphere 6.5 で導入された vSphere HA の再起動優先度のプロパティを使用する仮想マシンは、vSphere 6.5 GAより前の宛先 vCenter バージョンには vMotion およびコールド移行ができません。
  • vSphere 暗号化は、クロス vCenter Server vMotion および仮想マシンのクローン作成ではサポートされていません。
  • クロス vCenter Server vMotion は、サードパーティスイッチではサポートされていません。

クロス vCenter Server vMotion でのメタデータマイグレーション
移行されるメタデータ
  • スナップショットとその階層(note を含む): DiskMoveOption 特に moveAllDiskBackingsAndConsolidate を使用してディスクの統合が指定されている場合、クローンや移行が API コールで呼び出されると仮想マシンスナップショットは統合が行われるため移行されません。それ以外の場合はスナップショットが移行されます。
  • 仮想マシンごとの設定: 
    • ノート : これは仮想マシンの設定の一部であるため仮想マシンと一緒に移行されます。
    • 予約: メモリとスワップの予約は移行されます。
    • ネットワーク I/O コントロール(プール・優先度・予約): 予約・制限・シェア は移行されます。
    • ストレージ I/O コントロール(シェア・制限): 仮想マシンディスクごとの設定であるため仮想マシンと一緒に移行されます。
    • 詳細設定: これは仮想マシンの設定の一部であるため仮想マシンと一緒に移行されます。
    • EVC モード: 仮想マシンの EVC モードは保持されます。(vSphere 6.7 で導入されました)
    • 遅延感度しきい値: これは仮想マシンの設定の一部であるため仮想マシンと一緒に移行されます。
  • SSO に関係なく、あて先の vCenter に定義が存在する場合
    • vSphere タグ
    • カスタム属性
    • 権限
  • vSphere クラスタは下記に記載されているすべてのオーバーライド設定: DRS の有効/無効, DRS モード (手動, 一部自動, 自動), 仮想マシンのアフィニティと非アフィニティを含む、仮想マシンの DRS 設定はクロス vCenter Server vMotion で移行されます。仮想マシンごとの HA 設定のオーバーライドは移行されます。vSphere 6.5 以上では、仮想マシンごとのオーケストレーション設定も移行されます。
    • vSphere DRS:
      • 有効 / 無効
      • 自動化レベル
      • アフィニティ / 非アフィニティルール
    • vSphere HA
      • 仮想マシン再起動の「優先順位」
      • 次の「優先順位」をトリガする条件
      • 追加の遅延時間
      • 仮想マシンの依存関係による再起動の条件
      • PDL
        • 障害応答
      • APD
        • 障害応答
        • 仮想マシンフェイルオーバーの遅延時間
        • 応答復旧
      • 仮想マシンの監視

移行されないメタデータ
  • タスク
  • イベント
  • SSO に関係なく、あて先の vCenter に定義が存在しない場合
    • vSphere タグ
    • カスタム属性
    • 権限
  • 仮想マシンのパフォーマンスデータ: vCenter に固有のものであるため、新しい vCener では新しい統計を使用します。
  • vCenter Server のフォルダ: 移行しません。これは vCenter に固有のオブジェクトです。新しい vCenter に新しいフォルダを指定できます。
  • vApp の参加状況: 新しい vCenter には移行されません。
  • 仮想マシンの設定
    • 仮想マシン VMDK ごとのストレージポリシー: ポリシーがターゲットVCに存在する場合と存在しない場合があるため、持続する場合としない場合があります。


Additional Information

クロス vCenter Server vMotion については、次を参照してください。
拡張リンク モードでの vCenter Server のインストールについては、『vCenter Server Host Management Guide』の「Using Enhanced Linked Mode」セクションを参照してください。

vSphere 6.0 におけるその他の新しい vMotion 機能については、「VMware vSphere 6.0 における長距離 vMotion の要件 (2106949)  」を参照してください。
Long Distance vMotion requirements in VMware vSphere 6.0
Cross vCenter Server vMotion requirements in VMware vSphere 6.0 and later

より詳しい情報については、VMware vSphere 6.5 リリース ノート を参照してください。

その他の情報については VMware vCenter Server 間での View により管理されるデスクトップの移動がサポートされない (1018045) を参照してください。