VMware Converter の使用およびトラブルシューティングのベスト プラクティス
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VMware Converter の使用およびトラブルシューティングのベスト プラクティス

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Article ID: 327168

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VMware

Issue/Introduction

この記事では、VMware Converter 製品の使用時に、潜在的な問題の発生を最小限に抑えるために実施できるさまざまなベスト プラクティス手法について説明します。

この記事で概要が説明されている手順について十分注意してください。必ずしもすべての手順がお客様の状況に当てはまらない可能性がありますが、この記事の各手順のいずれかがご使用の環境で実施した手順と異なる場合、その手順の推奨事項に従うために、ご使用の手順を変更した後に、別の変換を試みてください。


Symptoms:
免責事項:これは英文原文の記事 「Best practices for using and troubleshooting VMware Converter (1004588 )」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
  • 変換された仮想マシンにキーボードもマウスもありません
  • 次のいずれかのメッセージがエラー ダイアログに表示されます。
     
    • Unknown error returned by VMware Converter Agent
    • Out of disk space
       
  • 次のいずれかのメッセージが VMware Converter のログ ファイルに表示されます。
    • Failed to establish Vim connection
    • Import host not found
    • P2VError UFAD_SYSTEM_ERROR(Internal Error)
    • Pcopy_CloneTree failed with err=80
    • The file exists (80)
    • Failed to connect
    • Giving up trying to connect
    • 変換元のボリュームのスナップショットを作成できませんでした
    • stcbasic.sys not installed or snapshot creation failed. err=2
    • Can't create undo folder
    • sysimage.fault.FileCreateError
    • sysimage.fault.ReconfigFault
    • sysimage.fault.PlatformError
    • Number of virtual devices exceeds maximum for a given controller
    • TooManyDevices
    • QueryDosDevice: ret=270 size=1024 err=0
    • ディスク デバイスを開くときにエラーが発生しました:不正な関数 (1)
    • Vsnap does not have admin rights
    • Specified key identifier already exists
    • vim.fault.NoDiskSpac


Environment

VMware vCenter Converter Standalone 6.x

Resolution

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以下の各手順は、通常の使用で VMware Converter の特定の機能を使うことについての推奨事項ではありませんが、Converter の一般的なエラーのトラブルシューティングに役立つガイドです。

ある特定のエラーが発生した場合は、Converter のログ ファイルを開き、ログ ファイルの終わり近くにあるエラー メッセージを特定し、その問題に関する詳細情報を求めて VMware の「Knowledge Base」で検索を実行します。

Windows オペレーティング システムを仮想マシンに変換するための最良の方法は、VMware Converter をオペレーティング システムのローカルにインストールしてホット移行を実行することです。これを行えない場合は、リモートからのホット移行が次善の選択肢です。

Converter は、VMware Download Center からダウンロードします。

:現在 VMware Converter 4.2 以降だけで、Linux ソース向けの物理マシンから仮想マシンへの変換がサポートされています。これよりも前の Converter の各バージョンでは、このサポートは試験的なもので、パーティションのサイズ変更など、一部の機能を使用できません。

変換に関する注意事項と準備

変換の準備を行うには、次の手順を踏みます。

  1. ソースがドメイン コントローラの場合、特に考慮する必要があります。VMware では、Converter を使用してアクティブのドメイン コントローラを仮想化することはお勧めしません。詳細については、「Virtualizing existing domain controllers (1006996)」を参照してください。
  2. ソースが Microsoft Exchange Server、SQL Server、または他のデータベース サーバの場合、変換の前にアプリケーション (Microsoft Exchange/SQL) と各データベース サービスをシャットダウンすることをお勧めします。これにより、ターゲット仮想マシン内のデータベース テーブルまたは古いデータが破損する可能性が最小限に抑えられます。
  3. 変換を行っている間は、リアルタイムのアンチウィルス スキャンを無効にします。
  4. VMware Converter Release Notes』をお読みください。このリリース ノートでは、変換処理に影響を与えるおそれがある重要な制限事項や問題が記載されています。
  5. VMware Converter の最新バージョンを使用中であるか、またはダウンロード済みであることを確認します。
    以前に VMware Converter の前のバージョンをインストールしたり、それを使用して変換を試みていたりした場合、その前のバージョンがインストールされたままである可能性があります。
     
    1. 次の手順を実行して、VMware Converter をソース コンピュータからアンインストールします。
       
      1. スタート > コントロール パネル > プログラムの追加と削除 またはオペレーティング システムによって、プログラムと機能 をクリックします。
      2. VMware Converter、Converter Agent、または Converter Enterprise のすべてのバージョンをアンインストールします。
         
    2. サーバを再起動します。
    3. ローカル管理者アカウントを使用して、VMware Converter の最新バージョンをインストールします。リモート ホット クローニング機能を使用する場合、カスタム インストールを選択して、Converter Agent のインストールのみを行うことができます。
    4. サーバで Windows 2000 または Windows NT を実行している場合はそのサーバを再起動する必要があり、再起動を行わないと Converter は起動されません。
       
  6. ローカル管理者アカウントを使用して、VMware Converter をソース オペレーティング システムに直接インストールします。ソース サーバで Windows NT または Windows 2000 を実行している場合は、VMware Converter のインストール後に、そのサーバを再起動する必要があり、この再起動を行わないと Converter は起動されません。

    :環境、ローカル ポリシーとグループ ポリシー、およびアカウント権限によっては、ドメイン管理者アカウントを使用する場合があります。
     
  7. ソース マシンの NIC が TOE(TCP オフロード エンジン)と互換性がある場合、ソース マシンのコマンド プロンプトで次のコマンドを実行して、TOE を無効にする必要があります。

    netsh int tcp set global chimney=disabled

    詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事「951037」を参照してください。

    :このリンクは、2014 年 11 月 21 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。
     
  8. ソースのシステム ボリューム上に 200 MB の空きディスク領域があることを確認します。この領域は、Converter でディスク スナップショット機能を作動させるために必要です。詳細については、「Investigating operating system disk space (1004007)」を参照してください。

    :変換時に、ソースのパーティションを異なる宛先ボリュームに分割することができます。
     
  9. VMware Converter をローカル管理者として実行します。ローカル管理者アカウントを使用すると、発生する可能性がある権限の問題をなくすことができます。リモートから変換を実行する場合、ログイン ユーザーを管理者アカウントとして必ず指定してください。

    :環境、ローカル ポリシーとグループ ポリシー、およびアカウント権限によっては、ドメイン管理者アカウントを使用する場合があります。
     
  10. ソース サーバ上でシステム構成ユーティリティ (msconfig) を実行して、起動時に実行されるサービスとアプリケーション(すべての Microsoft サービスと VMware Converter サービスを除く、他のすべてのソフトウェア)の数を減らします。詳細については、「Using the Windows System Configuration utility (1004010)」を参照してください。
     
  11. 固定 IP アドレスが割り当てられている場合、変換の前にインターフェイスに DHCP アドレスを割り当ててください(可能な場合)。
  12. ソースが Microsoft Virtual PC 内に作成された仮想マシンの場合、変換の前に Virtual PC Additions を削除します。
  13. 宛先が ESX ホストの場合、次のことを行います。
     
    • DNS ホスト名ではなく IP アドレス を使用してサーバに接続します。ESX ホストのホスト名を使用すると、Converter の接続を妨げる可能性のある、DNS 名前解決に関する問題が公開されるおそれがあります。
    • ソース サーバが、VirtualCenter を使用している場合でも、ポートの 443 と 902 を直接使用してターゲットの ESX ホストにアクセスできることを確認します。詳細については、「Verifying and troubleshooting networking connections that may cause VMware Converter to fail (1006607)」を参照してください。
    • root アカウントを使用して ESX ホストから認証を受けます。
    • ソース サーバに 256 GB より大きいハード ドライブまたはパーティションがある場合は、ターゲットのデータストアのブロック サイズがデフォルトの 1 MB ではなく、2 MB、4 MB、または 8 MB であることを確認します。1 MB のデフォルトのブロック サイズでは、256 GB よりもサイズが大きいファイルに対応することができません。このデフォルトのブロック サイズは、ESXi 5.0 ホストに接続された VMFS5 データストアでは使用されなくなりました。
    • ターゲットの仮想マシンに一意の名前を指定していることを確認します。Virtual Infrastructure (VI) クライアントを使用して、この名前がまだ使用されていないことを確認します。

最良の変換のための変換の最適化

最良の変換となるように変換をセットアップするには、次のことを行います。

Converter に関するエラーが発生した場合、[変換] ウィザードでオプション項目の数を次のようにして減らします。
 

  • 診断パーティションや認識されていないファイル システムは変換しません。
  • クローン作成段階のエラーが発生している場合、パーティションのサイズ変更は選択しません。
  • ボリュームが複数ある場合は、システム ボリュームのみの変換を試みます。
  • ネットワークまたはイーサネットの問題が発生している場合、異なるネットワーク タイプの使用を試みます。詳細については、「Understanding networking types in hosted products (1006480)」を参照してください。
  • デフォルトの仮想ネットワーク カード (NIC) 数を変更しないままにします。仮想 NIC の数は、変換の完了後に変更することができます。
  • VMware Tools をインストールするオプションの選択を解除します。
  • 仮想マシンでカスタマイズを実行するオプションの選択を解除します。

変換の完了後に実行するタスク

変換が完了したら、次の手順を実行します。

  1. 仮想ハードウェアの設定を次のようにして見直します。
     
    • 仮想 NIC の数を調整します。ホスト名または IP アドレスのカスタマイズが必要な場合、すべての NIC を切断しますが、ただし存在したままにします。
    • USB コントローラ(ESX 上で実行されている場合)、COM ポート、フロッピー ドライブなどの不要なデバイスをすべて取り外します。
       
  2. 仮想マシンを [セーフ モード] で起動します。詳細については、「Booting a Windows guest operating system into Safe Mode (1004011)」を参照してください。
  3. スタート > コントロール パネル > プログラムの追加と削除 をクリックします。デバイス ドライバをインストールまたはサポートするために使用される不要なプログラム(RAID 管理ツール、ネットワーク チーミング ソフトウェアや管理ソフトウェア、ワイヤレス カード管理ソフトウェア、ビデオ ドライバとサウンド ドライバなど) をすべて削除します。アンインストール プログラムから再起動のプロンプトが表示されても再起動しないでください。
  4. 仮想マシンを再起動して通常モードにします。
  5. 物理サーバのハードウェアをサポートするために使用されていた追加デバイスをすべて取り外し、デバイス ドライバもすべて削除します。Windows のバージョンに応じて [デバイス マネージャ] または [コントロール パネル] のいずれかを使用して不要なデバイスを取り外します。また、[イベント ログ] を表示して、残っているデバイス起動のエラー メッセージをすべて消去することが必要になる場合もあります。

    :Windows オペレーティング システムから、非表示のデバイスを取り外すには、Microsoft サポート技術情報の記事「315539」に記載された手順に従ってください。

    :このリンクは、2014 年 11 月 21 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。
     
  6. ソース サーバが複数 CPU のハードウェア抽象化レイヤー (HAL) で構成されていて、ターゲットの仮想マシンが単一 CPU を使用するように構成されている場合、仮想マシンの HAL をユニプロセッサに変更することをお勧めします。詳細については、「Modifying the Hardware Abstraction Layer (HAL) for a Windows virtual machine (1003978)」を参照してください。
  7. VMware Tools をインストールして、プロンプトが表示されたら再起動します。
  8. 必要な場合は、仮想マシンの ID をカスタマイズします。このカスタマイズを行うために Microsoft Sysprep ユーティリティを使用することをお勧めしますが、このカスタマイズは、そのコンピュータのホスト名、IP アドレス、および他のすべての必須の一意の ID を手動で変更して行うこともできます。詳細については、Microsoft の記事「How to Use Sysprep: An Introduction」を参照してください。

    :このリンクは 2014 年 11 月 21 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。
     
  9. 変換の前にシステム構成ユーティリティ (msconfig) を使用した場合、[標準] 起動オプションを選択して、スイッチを標準の起動構成に戻します。詳細については、「Using the Windows System Configuration utility (1004010)」を参照してください。
  10. 必要に応じて、前に削除した固定 IP アドレスの設定を適用します。
  11. 必要に応じて、切断した仮想 NIC をすべて再接続します。
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Additional Information

VMware Converter 6.0 の管理の詳細については、「VMware vCenter Converter Standalone User's Guide for vCenter Converter Standalone 6.0」 を参照してください。
 

VMware Converter に関する問題のトラブルシューティングの追加の詳細と情報については、「Troubleshooting checklist for VMware Converter (1016330)」を参照してください。

さらにトラブルシューティングの情報を得るには、vCenter Converter の詳細ログを有効化します。詳細については、「Increasing the logging levels to verbose for vCenter Converter application components (2008019)」を参照してください。

サポートされているゲスト OS の一覧については、「VMware vCenter Converter Standalone Release Notes」を参照してください。

:VMware vCenter Converter Standalone 4.3 以降では、Windows 2000 と Windows NT はサポートされません。詳細については、次の項目を参照してください。

Best practices for using and troubleshooting VMware Converter