異なるサブネットのネットワーク アドレスを使用して vCenter High Availability を展開する
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異なるサブネットのネットワーク アドレスを使用して vCenter High Availability を展開する

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Article ID: 338243

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

この記事では、vCenter Server ノードが異なるサブネットにある環境で vCenter High Availability (VCHA) を展開する手順を説明します。

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Deploying vCenter High Availability with network addresses in separate subnets (2148442)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware vCenter Server Appliance 6.5.x

Resolution

組み込み PSC または外部 PSC を使用した vCenter Server Appliance の展開

VCHA のセットアップに使用する vCenter Server Appliance を展開します。
  • vCenter Server Appliance 6.5 を vCenter Server 6.0 または 5.5 で管理される ESXi 6.0 または 5.5 のホストに展開すると、それは管理用 vCenter Server とみなされます。
  • 新しい環境を展開する場合、VMware では、vCenter Server Appliance 6.5 を ESXi 6.5 ホストに展開することをお勧めしています。
  • VMware では、VCHA ノードを、最低 3 台の ESXi ホストを含む DRS 対応クラスタに展開することをお勧めしています。

管理および vCenter HA トラフィック ネットワークの構成

  1. 次のような状況で vCenter 管理トラフィックおよび vCenter HA トラフィック用に vCenter HA ノードを実行している ESXi ホストを構成します。
  • ESXi ホストには、標準スイッチまたは Distributed Switch のいずれかに接続した 2 つのネットワーク(ポート グループ)が必要です。
  • それらは、別のサブネット上にある必要があります。

    たとえば、サブネット 10.20.xxx.xxx 上にある管理ネットワークおよび 10.100.yyy.yyy 上にある vCenter HA ネットワーク。

    :アクティブ ノードとパッシブ ノードが別のデータセンターにある場合は、vCenter HA ネットワークの遅延を確実に 10 ミリ秒未満にします。ネットワークの経路を構成するには、「追加のルーティング構成」セクションを参照してください。

  • 以下を確実に構成します。
    • DNS サーバの同じ vCenter Server Appliance FQDN にマッピングされた vCenter Server 管理ネットワーク(アクティブおよびパッシブ)用の 2 つの固定 IP アドレス。
    • 2 つの ESXi ホスト間にある vCenter HA ネットワーク トラフィック専用のプライベート ネットワークまたは vLAN。
    • vCenter HA ネットワーク トラフィック用の 3 つのプライベート固定 IP アドレス。

  • 2 つ目のネットワーク アダプタを vCenter Server Appliance 6.5 に追加して、vCenter HA ネットワーク ポート グループに接続します。アダプタ タイプを、vCenter Server Appliance を展開したデフォルトのネットワーク アダプタと確実に同じにします(vCenter Server Appliance は VMXNet3 アダプタで展開されます)。vCenter HA ネットワークのアドレスを使用して、2 つ目のネットワーク アダプタの IP アドレスを構成します。2 つ目のアダプタの構成については、「How to manually add a second NIC to the vCenter Server Appliance 6.5 for VCHA (2147155)」を参照してください。

    • 外部ルーティングされた IP アドレスについては、この記事の最後にある「追加のルーティング構成」セクションを参照してください。
    • IPv6 設定で、[IPv6 設定を自動的に取得] を確実に無効にします。
    • vCenter Server 6.5 で、デュアル IP スタックの使用(IPv4 および IPv6)はサポートされません。

vCenter High Availability を展開する

  1. vSphere Web Client を使用して、アクティブ ノードにログインします。
  2. インベントリにある vCenter Server オブジェクトを右クリックし、[vCenter HA の設定] を選択します。
  3. [構成] をクリックします。
  4. [詳細構成] オプションを選択し、[次へ] をクリックします。
  5. パッシブ ノードの HA ネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを入力します。
  6. [フェイルオーバー時に管理ネットワークをオーバーライドする] オプションを選択し、パッシブ ノードの vCenter Server 管理ネットワークの IP アドレスを入力します。

    :フェイルオーバー IP アドレス(パッシブ ノード vCenter の管理ネットワーク)は、別のネットワーク上(サブネット/データセンター/ビル/サイト)にあるため、アクティブ ノードのものとは異なります。

  7. 監視ノードの HA ネットワークの IP アドレスとサブネット マスクを入力します。
  8. [次へ] をクリックします。
  9. [終了] はクリックしないでください。

vCenter Server Appliance をクローン作成して、vCenter HA のパッシブノードと監視ノードを作成する

パッシブ ノードをクローン作成する
  1. 管理用 vCenter Server で、アクティブ ノードからパッシブ ノードをクローン作成します(カスタマイズして)。仮想マシンの名前を指定します(たとえば、vcha-peer)。
  2. パッシブ ノードのクラスタ、ESXi ホスト、およびデータストアを選択します。
  3. [オペレーティング システムのカスタマイズ] および [作成後に仮想マシンをパワーオン] を選択して、[次へ] をクリックします。
  4. [新しいカスタマイズ仕様の作成] アイコンを選択して、名前を指定します(たとえば、vcha-passive-spec)。
  5. 前に収集した情報を使用してウィザードを完了します。

  • コンピュータ名は、アクティブ ノードのホスト名/DNS ホスト名と同じにする必要があり、ドメイン名は別途指定する必要があります。
  • 別の地域にある場合でも、vCenter Server のアクティブ ノードと同じタイム ゾーンを確実に選択するようにします。
  • クローンをカスタマイズすると、NIC1 と NIC2 の IP アドレスがデフォルトの DHCP になります。これらは、固定に変更する必要があり、IP アドレスは前に入力した収集済みのものです。

  • [終了] をクリックします。
  • 新たに作成したカスタマイズ仕様をリストから選択し、[次へ] をクリックします。
  • 設定を確認し、[終了] をクリックして、パッシブ ノードのクローン作成操作を開始します。
監視ノードをクローン作成する
  1. 管理 vCenter Server から、アクティブ ノードから監視ノードをクローン作成してカスタマイズします。仮想マシンの名前を指定します(たとえば、vcha-witness)。
  2. 監視ノードのクラスタ、ESXi ホスト、およびデータストアを選択します。
  3. [オペレーティング システムのカスタマイズ] を選択します。

    :今回は、[作成後に仮想マシンをパワーオン] を選択しないでください。

  4. [次へ] をクリックして、[新しいカスタマイズ仕様の作成] を選択して、名前を指定します(たとえば、vcha-witness-spec)。
  5. 前に収集した情報を使用してウィザードを完了します。

  • コンピュータ名は、アクティブ ノードのホスト名/DNS ホスト名と同じにする必要があり、ドメイン名は別途指定する必要があります。
  • 別の地域にある場合でも、vCenter Server のアクティブ ノードと同じタイム ゾーンを確実に選択するようにします。
  • 監視ノードは管理 NIC を使用しないため、これを構成する必要はありません。vCenter HA ネットワーク インターフェイスを編集し、vCenter HA 構成ウィザードで指定したのと同じ情報を指定します。

  • [終了] をクリックします。
  • 新たに作成したカスタマイズ仕様をリストから選択し、[次へ] をクリックします。
  • 設定を確認し、[終了] をクリックして、監視ノードのクローン操作を開始します。
  • オプション:監視ノードのクローン作成を終了したら、仮想マシンの設定を編集し、vCPU の数を 1 に減らして、メモリを 512 MB に減らします。このようにすると、クラスタ内のリソースが節約され、vCenter Server のパフォーマンスに影響しません。
  • 監視ノード仮想マシンをパワーオンします。

ウィザードで vCenter HA の展開を終了する

パッシブ ノードと監視ノードのクローン作成が完了して仮想マシンがパワーオンしたら:
  • 後述の「追加のルーティング構成」セクションで説明するように、必要に応じて、固定ルートを設定します。
  • アクティブ ノード、パッシブ ノード、監視ノード間で eth1/HA ネットワーク IP アドレスを ping して、ネットワークを確実に正しく設定します。
追加のルーティング構成

アクティブ仮想マシン、パッシブ仮想マシン、および監視仮想マシンが別のサブネット/ネットワーク上にある場合は、追加の構成が必要です。

HA ネットワーク トラフィック パケットを適切にルーティングするには、/etc/systemd/network/10-eth1.network に手動で固定ルート([Route])セクションを設定する必要があります。

パッシブおよび監視仮想マシンをクローン作成したら、固定 [Route] を、アクティブ ノード、パッシブ ノード、および監視ノードに設定します。
  1. アクティブ ノード:[Route] を設定して、パッシブ ノードと監視ノードへの通信を確立します。
  2. パッシブ ノード:[Route] を設定して、アクティブ ノードと監視ノードへの通信を確立します。
  3. 監視ノード:[Route] を設定して、パッシブ ノードと監視ノードへの通信を確立します。

    たとえば、


  4. 次のコマンドを実行して、eth1/HA ネットワークを再起動します。 systemctl restart systemd-networkd
  5. HA ネットワーク(eth1 IP アドレス)のアクティブ ノード、パッシブ ノード、および監視ノード間で確実に ping できるようにします。
  6. vCenter HA ウィザードに戻って [終了] をクリックします。


Additional Information

Deploying vCenter High Availability with network addresses in separate subnets