ESXi ホスト構成データのバックアップ
vSphere CLI の使用vSphere CLI を使用して ESXi ホストに関する構成データをバックアップするには、次のコマンドを実行します:
vicfg-cfgbackup --server=ESXi_host_IP_address --username=root -s output_file_name
vSphere CLI for Windows を使用している場合は、次のコマンドを実行します:
vicfg-cfgbackup.pl --server=ESXi_host_IP_address --username=root -s output_file_name
ESXi_host_IP_address
は ESXi ホストの IP アドレス、
output_file_name
は作成するバックアップ ファイルの名前です。
注:vSphere CLI for Windows の場合、コマンドを以下のパスから実行していることを確認します:
C:\Program Files\VMware\VMware vSphere CLI\bin 例:
vSphere CLI:
vicfg-cfgbackup --server=10.0.0.1 --username=root -s ESXi_test1_backup.tgz
vSphere CLI for Windows:
vicfg-cfgbackup.pl --server=10.0.0.1 --username=root -s ESXi_test1_backup.tgz
注:--password=root_password
オプション(root_password
はホストの root パスワード) を使用して、スクリプト実行時に root ユーザーのパスワードを求められないようにします。
バックアップ テキスト ファイルが vicfg-cfgbackup
スクリプトを実行する現在の作業ディレクトリに保存されます。ファイルに対して完全出力パスを指定することもできます。
vSphere PowerCLI の使用
vSphere PowerCLI を使用して ESXi ホストに関する構成データをバックアップするには、次のコマンドを実行します:
Get-VMHostFirmware -VMHost ESXi_host_IP_address -BackupConfiguration -DestinationPath output_directory
ESXi_host_IP_address
は ESXi ホストの IP アドレス、output_directory
は出力ファイルが作成されるディレクトリの名前です。
例:
Get-VMHostFirmware -VMHost 10.0.0.1 -BackupConfiguration -DestinationPath C:\Downloads
注:バックアップ ファイルは -DestinationPath
オプションを使用して指定されたディレクトリに保存されます。
ESXi コマンド ラインの使用
変更された構成を恒久的ストレージと同期するには、次のコマンドを実行します:
vim-cmd hostsvc/firmware/sync_config
ESXi ホストに関する構成データをバックアップするには、次のコマンドを実行します:
vim-cmd hostsvc/firmware/backup_config
注:コマンドは Web ブラウザでファイルのダウンロードに使用される可能性がある URL を出力する必要があります。バックアップ ファイルは、/scratch/downloads ディレクトリにあります。 configBundle-HostFQDN.tgz
ESXi ホスト構成データのリストア
ホスト構成をリストアすると、ESXi の状態および vSphere Standard スイッチ ネットワーク構成がリストアされます。
vSphere CLI の使用
注:構成データのリストア時に、ホストのビルド番号がバックアップ ファイルのホストのビルド番号と一致する必要があります。ホストの UUID(コマンド「esxcfg-info -u」を使用して取得できます)は、バックアップ ファイルのホストの UUID と一致する必要があります。-f オプション(強制)を使用して UUID の不一致を上書きします。
vSphere CLI を使用して ESXi ホストに関する構成データをリストアするには:
- リストアするホストで実行しているすべての仮想マシンをパワーオフします。
- vCLI がインストールされているサーバにログインします。
-l
フラグを指定して vicfg-cfgbackup
スクリプトを実行し、指定するバックアップ ファイルからホスト構成をロードします。
vSphere CLI:
vicfg-cfgbackup --server=ESXi_host_IP_address --username=root -l backup_file
vSphere CLI for Windows:
vicfg-cfgbackup.pl --server=ESXi_host_IP_address --username=root -l backup_file
ESXi_host_IP_address
は ESXi ホストの IP アドレス、backup_file
はリストアに使用するバックアップ ファイルの名前です。
例:
vicfg-cfgbackup --server=10.0.0.1 --username=root -l ESXi_test1_backup.txt
vSphere CLI for Windows:
vicfg-cfgbackup.pl --server=10.0.0.1 --username=root -l ESXi_test1_backup.txt
注:
- このコマンドを実行すると、次に進む前に確認を求められます。
-q
オプションを使用してこの安全機能を上書きすることができます。 --password=root_password
オプション(root_password
はホストの root パスワード) を使用して、スクリプト実行時に root ユーザーのパスワードを求められないようにします。
ESXi ホストをストック構成設定にリストアするには、次のコマンドを実行します:
vicfg-cfgbackup --server=ESXi_host_IP_address --username=root -r
例:
vicfg-cfgbackup --server=10.0.0.1 --username=root -r
vSphere PowerCLI の使用
注:構成データのリストア時に、ホストのビルド番号がバックアップ ファイルのホストのビルド番号と一致する必要があります。ホストの UUID(コマンド「esxcfg-info -u」を使用して取得できます)は、バックアップ ファイルのホストの UUID と一致する必要があります。-force オプションを使用して UUID の不一致を上書きします。
- 次のコマンドを実行して、ホストをメンテナンス モードに切り替えます:
Set-VMHost -VMHost ESXi_host_IP_address -State 'Maintenance'
ESXi_host_IP_address
は ESXi ホストの IP アドレスです。
- 次のコマンドを実行して、バックアップ バンドルから構成をリストアします:
Set-VMHostFirmware -VMHost ESXi_host_IP_address -Restore -SourcePath backup_file -HostUser username -HostPassword password
ESXi_host_IP_address
は ESXi ホストの IP アドレス、backup_file
はリストアに使用するバックアップ バンドルの名前、username
と password
はホストの認証時に使用する認証情報です。
例:
Set-VMHostFirmware -VMHost 10.0.0.1 -Restore -SourcePath c:\bundleToRestore.tgz -HostUser root -HostPassword exampleRootPassword
ESXi コマンド ラインの使用:
注:構成データのリストア時に、ホストのビルド番号がバックアップ ファイルのホストのビルド番号と一致する必要があります。ホストの UUID(コマンド「esxcfg-info -u」を使用して取得できます)は、バックアップ ファイルのホストの UUID と一致する必要があります。
1 を強制オプションとして使用して、UUID の不一致を上書きします。
例:vim-cmd hostsvc/firmware/restore_config 1 /tmp/configBundle.tgz
- 次のコマンドを実行して、ホストをメンテナンス モードに切り替えます:
vim-cmd hostsvc/maintenance_mode_enter
- ホストでアクセス可能な場所にバックアップ構成ファイルをコピーし、次のコマンドを実行します:
この場合、構成ファイルはホストの /tmp ディレクトリにコピーされました。詳細については、「Using SCP to copy files to or from an ESX host (1918)」を参照してください。
vim-cmd hostsvc/firmware/restore_config /tmp/configBundle.tgz
注:このコマンドを実行すると、コマンド完了後にホストの自動再起動が開始されます。