ESXi ホスト上の VMkernel ポートの固定ルートを構成する
search cancel

ESXi ホスト上の VMkernel ポートの固定ルートを構成する

book

Article ID: 331559

calendar_today

Updated On:

Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事には、ESXi ホスト上の VMkernel ポートの追加ゲートウェイへのルートを構成するコマンドに関する情報が記載されています。

Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「Configuring static routes for vmkernel ports on an ESXi host (2001426)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESXi 3.5.x Installable
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware vSphere ESXi 6.0
VMware ESXi 4.0.x Embedded

Resolution

ESX とは異なり、ESXi にはサービス コンソールがありません。管理ネットワークは VMkernel ポート上で動作するため、デフォルトの VMkernel ゲートウェイを使用します。ESXi/ESX ホストでは、VMkernel のデフォルト ゲートウェイを 1 つだけ構成できます。ただし、コマンド ラインから追加のゲートウェイ/ルータへの固定ルートを追加することができます。
管理ネットワークの 2 番目のゲートウェイ/ルータへの固定ルートを構成するには、次の手順を実行します。
  1. ESXi または ESX ホストのコンソールを開きます。詳細については、「Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x (1017910)」または「Tech Support Mode for Emergency Support (1003677)」を参照してください。
  2. ESXi 4.x および 5.0 では、次のコマンドを実行します。

    esxcfg-route -a target_network_IP netmask default_gateway

    たとえば、IP アドレスが 192.168.0.1 のルータを経由し、/24 ビット サブネット マスク (255.255.255.0) の 192.168.100.0 ネットワークへのルートを追加するには、次のいずれかのコマンドを実行します。

    • esxcfg-route -a 192.168.100.0/24 192.168.0.1

      あるいは

    • esxcfg-route -a 192.168.100.0 255.255.255.0 192.168.0.1

    注:ESXi 5.0 では、再起動するごとに固定ルートが異なります。追加する固定ルートが保持されるようにするには、コマンドを /etc/rc.local ファイルに追加します。詳細については、「Modifying the rc.local or sh.local file in ESX/ESXi to execute commands while booting (2043564)」を参照してください。

    ESXi 5.1 および 5.5 では、次のコマンドを実行します。

    esxcli network ip route ipv4/ipv6 add --gateway IPv4_address_of_router --network IPv4_address

    たとえば、IP アドレスが 192.168.0.1 のルータを経由し、/24 ビット サブネット マスク (255.255.255.0) の 192.168.100.0 ネットワークへのルートを追加するには、次のコマンドを実行します。

    esxcli network ip route ipv4 add --gateway 192.168.0.1 --network 192.168.100.0/24

  3. 終了したら、esxcfg-route -l コマンドを実行してホストの現在のルーティング テーブルを確認します。すべての固定ルートが出力に表示されます。

注:vCenter Server のホスト プロファイル機能では、ESXi 5.0 および 4.x ホストに関する固定ルートが保存または適用されません。ESXi 5.1 および ESXi 5.5 では、ホスト プロファイルを使用して、手動で構成したすべての固定ルートが保存または適用されます。この機能が正常に動作するようにするには、手順 1 ~ 3 で説明されているプロセスに従って固定ルートを追加する必要があります。これにより、ホストからホスト プロファイルが作成されます。このプロファイルがその他のホストに適用でき、そのホストに固定ルートが含まれます。


Additional Information

固定ルートを正常に追加するには、ホストの VMkernel ポートのいずれかを経由して指定されているルータへの直接サブネット アクセス権限がそのホストに付与されている必要があります。その権限がない場合は、ゲートウェイ ルータと通信することができず、次のエラーが報告されます。

ゲートウェイ アドレス x.x.x.x にルーティングできません。そのサブネットへのルートは存在しません

たとえば、ゲートウェイ ルータ 192.168.0.1 を介して 192.168.100.0/24 ネットワークにルーティングする場合、そのホストには、192.168.0.0/24 ネットワークで構成されている VMkernel ポートが必要です。この VMkernel ポートが存在しない場合、192.168.0.1 と通信してこの固定ルートに関連するトラフィックを転送することはできません。

ホストのルーティング テーブルに、このネットワークのエントリが Local Subnet Access ネットワークとして含まれるようにする必要があります。これを確認するには、esxcfg-route -l コマンドを実行します。

2 つのデフォルト ゲートウェイを設定することはできないため、VMkernel の既存のサブネット用に新しいゲートウェイを追加することはできません。前述の例において、192.168.100.0/24 ネットワークの新規ゲートウェイを追加しようとすると、次のようなエラーが発生します。

ネットワーク x.x.x.x/xx への重複するルートが見つかりました。まず古いルートを削除してください。

注:Auto Deploy でルートの構成時にカスタム ネットワーク エントリを作成する場合は、参照ホストからの応答ファイルを使用することをお勧めします。詳細については、VMware AutoDeploy ドキュメント センターを参照してください。

Configuring static routes for vmkernel ports on an ESXi host