クリーン シャットダウンできなかった場合に、vSphere ホストの構成変更を適用する
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クリーン シャットダウンできなかった場合に、vSphere ホストの構成変更を適用する

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Article ID: 341087

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Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、ESX および ESXi で再起動後も構成情報を保持する方法、およびシャットダウンや再起動がクリーンに完了しなかった場合の影響について説明します。

シャットダウンや再起動がクリーンに完了しなかった原因のトラブルシューティングは、この記事の範囲外であり、別途調査が必要です。


Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「Applying vSphere host configuration changes after an unclean shutdown (2001780)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


ESX/ESXi ホストには、停電または電源が失われ、ハード パワーオフまたはリセット、ソフトウェアまたはハードウェアのハング、ホストでコマンド reboot -f 実行が原因で、シャットダウンや再起動がクリーンに完了しなかった場合、 構成を保持することができない場合があります。 vSphere Client またはコンソールからホストの シャットダウンまたは 再起動が正常に実行されると、完了する前に構成状態がディスクに保持されています。


Environment

VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware ESXi 3.5.x Installable
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESX 4.0.x
VMware ESX Server 3.5.x
VMware ESX 4.1.x
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESX Server 3.0.x
VMware vSphere ESXi 5.1

Resolution

ESX/ESXi ホストの構成情報の保存場所はバージョンによって異なります。

  • ESXi Installable および ESXi Embedded では、すべての構成情報が起動デバイス上の state.tgz ファイルに格納されます。

  • ESX では、起動に必要な構成情報は、起動デバイス上の初期 RAM ディスク (initrd) 内に格納されます。それ以外の構成情報はサービス コンソールのディスクに格納されます。

VMware ESXi Installable と VMware Embedded

ホストの構成情報は、ESXi ホスト上の /etc/ ディレクトリ内にある複数の構成ファイルに格納されています。これらの構成ファイルに対して変更を加えても、変更内容は再起動後に失われます。

ESXi Installable または ESXi Embedded ホスト上の各ファイルに対する構成変更は、起動デバイス上の state.tgz ファイルに保持されます。state.tgz ファイルには、構成ファイル /etc/vmware/esx.conf のコピーが格納されます。このコピーは、スタートアップ プロセスの初期フェーズ、すなわちドライバがロードされる前に参照されます。

state.tgz は、次のいずれかの場合に自動的に再生成されます。

  • 1 時間に 1 回、定期 cron ジョブ /var/spool/cron/crontabs/root がコマンド /sbin/auto-backup.sh を実行するとき。構成の変更が見つかると、state.tgz が更新されます。
  • 正規の手順に従ったシャットダウンまたは再起動時に、スクリプト /sbin/shutdown.sh がコマンド /sbin/backup.sh 1 を実行するとき。このコマンドにより、state.tgz ファイルが更新されます。

state.tgz ファイルが構成変更後に自動的に更新されない場合、およびホストがクリーンにシャットダウンまたは再起動されない場合、state.tgz ファイルには以前の構成がそのまま残っています。その場合は、ホストに対する構成変更を再適用し、構成内容を state.tgz に自動または手動でバックアップしてください。

構成変更後に state.tgz ファイルを手動で再生成するには、次の手順を実行します。

  1. ESXi ホストのコンソールを開きます。詳細については、「Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x (1017910)」を参照してください。

  2. 次のコマンドを実行します。

    /sbin/auto-backup.sh
state.tgz ファイルを削除して、システム構成をデフォルト値にリセットするには、コンソール メニューのオプション [システム構成をリセット] を使用するか、コマンド firmwareConfig.sh --reset を実行します。

VMware ESX

ホストの構成情報は、ESX ホスト上の /etc/ ディレクトリ内にある複数の構成ファイルに格納されています。これらの構成ファイルに対して変更を加えた場合、変更内容は再起動後も保持されます。

ESX ホストのスタートアップの初期フェーズ(ドライバのロードなど)に影響を与える構成変更を行った場合は、一部の構成情報を初期 RAM ディスク (initrd) に保持しておく必要があります。初期 RAM ディスクには、構成ファイル /etc/vmware/esx.conf のコピーが格納されます。このコピーは、スタートアップ プロセスの初期フェーズ、すなわちドライバがロードされる前に参照されます。

初期 RAM ディスクは、次のいずれかの場合に自動的に再生成されます。

  • 1 時間に 1 回、定期 cron ジョブ /etc/cron.hourly/refreshrd が初期 RAM ディスクを更新するとき。
  • 正規の手順に従ったシャットダウンまたは再起動時に、スクリプト /etc/init.d/vmware が初期 RAM ディスクを更新するとき。

初期 RAM ディスクが構成変更後に自動的に更新されない場合、およびホストがクリーンにシャットダウンまたは再起動されない場合、初期 RAM ディスクには以前の構成がそのまま残っています。その場合は、ホストに対する構成変更を再適用し、構成内容を初期 RAM ディスクに自動または手動でバックアップしてください。

構成変更後に初期 RAM ディスクを手動で再生成するには、次の手順を実行します。

  1. ESX ホストのコンソールを開きます。詳細については、「Unable to connect to an ESX host using Secure Shell (SSH) (1003807)」を参照してください。

  2. 次のコマンドを実行します。

    esxcfg-boot --rebuild


Additional Information

Applying vSphere host configuration changes after an unclean shutdown