この記事では、ESX および ESXi で再起動後も構成情報を保持する方法、およびシャットダウンや再起動がクリーンに完了しなかった場合の影響について説明します。
シャットダウンや再起動がクリーンに完了しなかった原因のトラブルシューティングは、この記事の範囲外であり、別途調査が必要です。
免責事項: これは英文の記事 「Applying vSphere host configuration changes after an unclean shutdown (2001780)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
ESX/ESXi ホストの構成情報の保存場所はバージョンによって異なります。
state.tgz
ファイルに格納されます。initrd
) 内に格納されます。それ以外の構成情報はサービス コンソールのディスクに格納されます。 ホストの構成情報は、ESXi ホスト上の /etc/
ディレクトリ内にある複数の構成ファイルに格納されています。これらの構成ファイルに対して変更を加えても、変更内容は再起動後に失われます。
ESXi Installable または ESXi Embedded ホスト上の各ファイルに対する構成変更は、起動デバイス上の state.tgz
ファイルに保持されます。state.tgz
ファイルには、構成ファイル /etc/vmware/esx.conf
のコピーが格納されます。このコピーは、スタートアップ プロセスの初期フェーズ、すなわちドライバがロードされる前に参照されます。
state.tgz
は、次のいずれかの場合に自動的に再生成されます。
/var/spool/cron/crontabs/root
がコマンド /sbin/auto-backup.sh
を実行するとき。構成の変更が見つかると、state.tgz
が更新されます。 /sbin/shutdown.sh
がコマンド /sbin/backup.sh 1
を実行するとき。このコマンドにより、state.tgz
ファイルが更新されます。 state.tgz
ファイルが構成変更後に自動的に更新されない場合、およびホストがクリーンにシャットダウンまたは再起動されない場合、state.tgz
ファイルには以前の構成がそのまま残っています。その場合は、ホストに対する構成変更を再適用し、構成内容を state.tgz
に自動または手動でバックアップしてください。
構成変更後に state.tgz ファイルを手動で再生成するには、次の手順を実行します。
/sbin/auto-backup.sh
firmwareConfig.sh --reset
を実行します。ホストの構成情報は、ESX ホスト上の /etc/ ディレクトリ内にある複数の構成ファイルに格納されています。これらの構成ファイルに対して変更を加えた場合、変更内容は再起動後も保持されます。
ESX ホストのスタートアップの初期フェーズ(ドライバのロードなど)に影響を与える構成変更を行った場合は、一部の構成情報を初期 RAM ディスク (initrd
) に保持しておく必要があります。初期 RAM ディスクには、構成ファイル /etc/vmware/esx.conf
のコピーが格納されます。このコピーは、スタートアップ プロセスの初期フェーズ、すなわちドライバがロードされる前に参照されます。
初期 RAM ディスクは、次のいずれかの場合に自動的に再生成されます。
/etc/cron.hourly/refreshrd
が初期 RAM ディスクを更新するとき。 /etc/init.d/vmware
が初期 RAM ディスクを更新するとき。初期 RAM ディスクが構成変更後に自動的に更新されない場合、およびホストがクリーンにシャットダウンまたは再起動されない場合、初期 RAM ディスクには以前の構成がそのまま残っています。その場合は、ホストに対する構成変更を再適用し、構成内容を初期 RAM ディスクに自動または手動でバックアップしてください。
構成変更後に初期 RAM ディスクを手動で再生成するには、次の手順を実行します。
esxcfg-boot --rebuild