ESX/ESXi 上のマルチホーミング
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ESX/ESXi 上のマルチホーミング

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Article ID: 330663

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Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction


この記事には、ESXi/ESX 上のマルチホーミングに関する情報が記載されています。


VMkernel TCP/IP スタックでは、1つのルーティング テーブルを使用して、トラフィックのルーティングを行います。同じ IP サブネットに属する複数の VMkernel ネットワーク インターフェイス (vmknic) がある場合、VMkernel TCP/IP スタックではルーティング テーブルによって指示されるように、そのサブネット上のすべての送信トラフィックに対しそのインターフェイスのいずれかが選択されます。

例:VMkernel ポートを次のように構成した場合
vMotion 用の 1 つの VMkernel ポート。vmk0 という名前を付けます。
iSCSI 用のもう 1 つの VMkernel ポート。vmk1 という名前を付けます。
これらの vmknic が両方とも同じ IP サブネットになるように構成されている場合、VMkernel TCP/IP スタックではそのサブネットで送信されるすべての VMkernel トラフィックに対し 2 つのインターフェイス (vMotion と iSCSI) のうちいずれかが選択されます。

マルチホーミングを、iSCSI ポートのバインド、複数 NIC の vMotion および複数の TCP/IP スタックと混同しないでください。

Symptoms:

免責事項:これは英文の記事「Multi-homing on ESXi/ESX (2010877)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。 


Environment

VMware vSphere ESXi 6.0
VMware ESX 4.0.x
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESX 4.1.x
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware vSphere ESXi 5.5

Resolution


各 ESXi/ESX VMkernel のネットワーク スタックでは、マルチホーミングまたは複数のルーティング テーブルをサポートしていません。

同じ IP サブネット上で複数の vmknic インターフェイスを使用する設定はサポートされていません。

同じ IP サブネット上で複数の vmknic を使用することがサポートされるユースケースは、iSCSI ポートのバインドまたは複数 NIC の vMotion のみです。

Additional Information


  • ESX がサポートされていた場合のレガシー コンテンツ:

    ESX システムを ESXi に移行する場合は特にご注意ください。ESX では、管理インターフェイス (vswif) はサービス コンソールによって所有されており、送信管理トラフィックに関するルーティングの決定はサービス コンソールのルーティング テーブルを使用して行われます。しかし、VMkernel interfaces (vmknics) は、VMkernel によって所有され、送信 VMkernel traffic トラフィック (vMotion、FT、iSCSI および NFS) のルーティングは、VMkernel TCP/IP スタックのルーティング テーブルを使用して実行されます。

    ESX では、管理インターフェイスは、VMkernel NIC の 1 つとして同じ IP サブネットに問題を起こすことなく使用できます。

    ESXi にはサービス コンソールはありません。管理エージェント/デーモンは VMkernel で実行され、VMkernel の TCP/IP スタックが使用されます。そのため、管理インターフェイスはもう 1 つの VMkernel インターフェイス (vmknic) にすぎません。ESXi では、管理トラフィックと VMkernel トラフィックは VMkernel TCP/IP スタックの同じルーティング テーブルを使用します。このため、管理インターフェイスがもう 1 つの VMkernel インターフェイスの 1 つとして同じ IP サブネットにある場合、予期しないネットワーク動作が発生する可能性があります。

    :同じ DHCP サーバを使用した複数の vmknic による構成の場合も同じ状況が発生します。VMware でもこのシナリオを避けることを推奨します。