VMware ESX/ESXi 上で仮想マシンの可用性または応答性のトラブルシューティングを行う過程で、意図的に仮想マシンをクラッシュさせて診断情報を収集する必要がある場合があります。

この記事には、各バージョンの VMware ESX/ESXi で仮想マシンを意図的にクラッシュさせるいくつかの方法が記載されています。仮想マシンをクラッシュさせるかサスペンドするかの判断については、この記事では扱いません。詳細については、「Troubleshooting a virtual machine that has stopped responding (1007819)」を参照してください。仮想マシンをサスペンドする方法の詳細については、「Suspending a virtual machine on ESX/ESXi to collect diagnostic information (2005831)」を参照してください。

Symptoms:

免責事項： これは英文の記事 「Crashing a virtual machine on ESX/ESXi to collect diagnostic information (2005715)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

VMware ESX Server 3.5.x
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware vCenter Server 4.0.x
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware vCenter Server 5.5.x
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESX 4.1.x
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware vCenter Server 5.0.x
VMware ESX 4.0.x
VMware vCenter Server 5.1.x
VMware vCenter Server 4.1.x
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware ESX Server 3.0.x
VMware ESXi 3.5.x Installable

• ESXi 5.x と vSphere Client
• vm-support コマンドライン
  • ESXi 5.x
  • ESX/ESXi 3.x と 4.x
• ESX/ESXi 3.x - 5.x vmdumper コマンドライン
• ESXi 5.x HTTP による vm-support

ESXi 5.x と vSphere Client

• vSphere Client がホストまたは vCenter Server に接続されていること。
• hostd 管理サービスが稼働していること。
• 仮想マシンがインベントリに登録されていること。

ESXi 5.x では、vSphere Client でマニフェストを使用して、ホストまたは仮想マシンから特定の情報を作成または収集できます。詳細については、「Collecting diagnostic information for VMware ESX/ESXi using the vSphere Client (653)」を参照してください。

1. vSphere Client を使用して、管理ユーザーとして、ESXi ホストまたは vCenter Server と接続します。
   
2. インベントリ内の仮想マシンを選択します。
   
3. ファイル > エクスポート > システム ログのエクスポート を選択します。
   
4. システム ログのマニフェスト グループ HungVM とオプション パフォーマンス データの収集 を選択します。次へ をクリックします。
   
5. クライアント ディスク上のログ バンドルの格納場所を指定します。次へ をクリックします。
   
6. 終了 をクリックします。少し待つと、vm-support ログ バンドルがクライアント上にローカルに作成されます。完了すると、[システム ログ バンドルのダウンロード] ウィンドウにファイル名が表示されます。
   
   

ESXi 5.x と WebClient

vm-support コマンドライン

• ローカル コンソールで、または SSH を介して、ESXi ホストへのコンソール セッションが開いていること。
• 仮想マシンがインベントリに登録されていること。

ESXi 5.x では、vm-support コマンドライン ログ 収集ユーティリティでマニフェストを使用して、ホストまたは仮想マシンから特定の情報を作成または収集できます。詳細については、「Collecting diagnostic information for VMware ESX/ESXi using the vm-support command (1010705)」を参照してください。

1. ESXi Shell に root としてログインします。
   
   
2. 次のコマンドを使用して、登録済みで実行中のすべての仮想マシンのリストを取得します。

• vm-support --listvms
• vmdumper -l

1. 次のコマンドを使用して、特定の仮想マシンからコアダンプを収集し、ホストからパフォーマンス メトリックとログを収集します。
   
   ESXi 5.0
   
   vm-support --performance --groups="HungVM Fault Hardware Logs Network Storage System Userworld Virtual" --vm="/vmfs/volumes/path/to/virtualmachine.vmx"

   ESXi 5.1/5.5
   
   vm-support --performance --groups="HungVM CrashDumps Hardware Logs Network Storage System Userworld VirtualMachines" --vm="/vmfs/volumes/path/to/virtualmachine.vmx"
   
   
2. ホスト上でローカルに vm-support ログ バンドルが作成され、完了時にファイル名が表示されます。このファイルをホストから手動でコピーします。
   
   
   

• ローカル コンソールで、または SSH を介して、ESX/ESXi ホストへのコンソール セッションが開いていること。詳細については、「Tech Support Mode for Emergency Support (1003677)」または「Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x (1017910)」を参照してください。
  

ESX/ESXi 3.0 ～ 4.1 では、vm-support コマンドライン ログ収集ユーティリティを使用して、ホストのその他の情報と一緒に、仮想マシンからコア ダンプを作成および収集できます。

1. ESX/ESXi ホスト コンソールに root としてログインします。
2. 次のコマンドを使用して、ワールド ID と表示名によって識別される、実行中のすべての仮想マシンのリストを取得します。
   
   vm-support -x
   
   
3. 次のコマンドを使用して、特定の仮想マシンからコアダンプを収集し、ホストからログを収集します。
   
   vm-support -X ワールド ID
   
   
4. ホスト上でローカルに vm-support ログ バンドルが作成され、完了時にファイル名が表示されます。このファイルをホストから手動でコピーします。
   
   

ESX/ESXi 3.x - 5.x vmdumper コマンドライン

• ローカル コンソールで、または SSH を介して、ESX/ESXi ホストへのコンソール セッションが開いていること。詳細については、「Tech Support Mode for Emergency Support (1003677)」または「Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x (1017910)」を参照してください。

ESX/ESXi 3.x ～ 5.x では、ホスト コンソール上で vmdumper コマンドライン ユーティリティを使用して、仮想マシンでコアダンプを生成できます。生成された情報は、個別に収集する必要があります。

1. ESX/ESXi ホスト コンソールに root としてログインします。
   
2. 次のコマンドを使用して、ワールド ID、.vmx 構成ファイルへパス、および表示名によって識別される、実行中のすべての仮想マシンのリストを取得します。
   
   
   • ESXi: /sbin/vmdumper -l
   • ESX: /usr/lib/vmware/bin/vmdumper -l
     
   
   出力例:
   
   wid=WorldID pid=-1 cfgFile="/vmfs/volumes/path/to/filename.vmx" uuid="ab cd ef ..." displayName="Virtual Machine Name"
   
   
3. 次の 4 つの vmdumper コマンドを使用して、VMM および VMX でコアダンプを生成します。
   
   /path/to/vmdumper WorldID unsync
/path/to/vmdumper WorldID sync
/path/to/vmdumper WorldID vmx
/path/to/vmdumper WorldID vmx_force

   
4. 仮想マシンの作業ディレクトリにコアダンプと .vmx 構成ファイルが作成されます。このファイルを手動で、またはホストからのログの収集時にコピーします。詳細については、「Collecting diagnostic information for VMware ESXi/ESX using the vSphere Client (653)」または「Collecting diagnostic information for VMware ESXi/ESX using the vm-support command (1010705)」を参照してください。
   
   

ESXi 5.x HTTP による vm-support

• hostd 管理サービスが稼働していること。
• 仮想マシンの .vmx 構成ファイルのパスが分かっていること。

ESXi 5.x では、Web ブラウザまたはその他の HTTP クライアントを使用して vm-support ログ バンドルをダウンロードできます。マニフェストを指定することで、ホストまたは仮想マシンから特定の情報を作成または収集できます。

1. Web ブラウザまたはその他の HTTP クライアントを使用して次の URL が指すログ バンドルを取得します。
   
   https://username:password@ESXiHostnameOrIP/cgi-bin/vm-support.cgi?groups=HungVM OtherManifestGroups&vm=/vmfs/volumes/path/to/virtualmachine.vmx
   
   例： wget を使用する場合は次のようになります。
   
   wget --no-check-certificate 'https://root:[email protected]/cgi-bin/vm-support.cgi?groups=HungVM Fault Hardware Logs Network Storage System Userworld Virtual&vm='
   
   
2. 少し待つと、クライアントによって、特定の仮想マシンのコアダンプの生成結果が格納された vm-support ログ バンドルがダウンロードされます。

Crashing a virtual machine on ESX/ESXi to collect diagnostic information