この記事には、デフォルトでは SSD として検出されない SSD ベースのディスク/LUN に対して SSD オプションを有効にする手順が記載されています。

免責事項：これは英文の記事「Enabling the SSD option on SSD based disks/LUNs that are not detected as SSD by default (2013188)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

デフォルトでは SSD として検出されない SSD ベースのディスク/LUN に対して SSD オプションを有効にするには、次の手順を実行します。

1. コンソール DCUI または SSH を使用して、ホストに root としてログインします。
   
2. デバイスが現在使用中の場合は、デバイスにアクセスしている仮想マシンがパワーオフ状態であることを確認します。また、マウントされるデータストアがある場合は、データストアがアンマウントされていることを確認します。アンマウント操作の詳細については、「Unmounting a LUN or detaching a datastore/storage device from multiple ESXi 5.x hosts (2004605)」を参照してください。
   
   
3. 次のコマンドを実行して、タグを付けるデバイスとその SATP を特定します。
   
   # esxcli storage nmp device list
   
   次のような出力が表示されます。
   
   naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11
Device Display Name: DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11)
Storage Array Type: VMW_SATP_CX
Storage Array Type Device Config: {navireg ipfilter}
Path Selection Policy: VMW_PSP_MRU
Path Selection Policy Device Config: Current Path=vmhba4:C0:T0:L25
Working Paths: vmhba4:C0:T0:L25
   
   
4. このサンプル出力では、SATP は VMW_SATP_CX です。これは、ご使用の環境に応じて異なる可能性があります。たとえば、SATP が VMW_SATP_LOCAL の場合があります。次の手順では、必ず正しい SATP を使用してください。
   
   注：
   • この手順では、デバイス ID naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 を使用します。次の手順では、ご使用のデバイスに返されたデバイス ID を使用してください。
   • RAID 1 設定の SSD ドライブがあり、使用中の RAID コントローラで非 RAID モードもパススルー モードもサポートしていない場合、その SSD ドライブを RAID 0 設定で再構成する必要があります。
     
     
5. 次のコマンドを実行して、PSA 要求ルールを追加し、そのデバイスに SSD とマークを付けます。
   
   # esxcli storage nmp satp rule add --satp=SATP_TYPE --device naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 --option "enable_ssd"
   
   例：
   
   # esxcli storage nmp satp rule add --satp=VMW_SATP_CX --device naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 --option "enable_ssd"
   
   注：次のコマンドを実行して、ローカルと SSD を同時に有効にします。
   
   # esxcli storage nmp satp rule add –-satp=VMW_SATP_LOCAL –-device naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 --option "enable_local enable_ssd"
   
   例：
   
   # esxcli storage nmp satp rule add --satp=VMW_SATP_LOCAL --device naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 --option "enable_local enable_ssd"
   
   変更を有効にするために、ESXi ホストを再起動する必要があります。
   
   
6. 次のコマンドを実行して、デバイスの要求を解除します。
   
   # esxcli storage core claiming unclaim --type=device --device naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11
   
   注：ローカルの SSD デバイスがある場合、このデバイスの要求を解除するためのルールを適用した後に、このデバイスが検出されないことがあります。ESXi ホストの再起動後に、デバイスにルールが適用されたことを確認できます。
   
   
7. 次の各コマンドを実行して、デバイスを再要求します。
   
   # esxcli storage core claimrule load
# esxcli storage core claimrule run
# esxcli storage core claiming reclaim -d naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11

   
8. 次のコマンドを実行して、SSD ステータスを確認します。
   
   # esxcli storage core device list -d naa.6006016015301d00167ce6e2ddb3de11 |grep SSD
   
   次のような出力が表示されます。
   
   naa.6006016042fa19010a12d9b16d6ade11
Display Name: DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016042fa19010a12d9b16d6ade11)
Size: 204800
Device Type: Direct-Access
Multipath Plugin: NMP
Devfs Path: /vmfs/devices/disks/naa.6006016042fa19010a12d9b16d6ade11
Vendor: DGC
Model: RAID 5
Revision: 0220
SCSI Level: 4
Is Pseudo: false
Status: on
Is RDM Capable: true
Is Local: false
Is Removable: false
Is SSD: true
Is Thin Provisioned: unsupported
Attached Filters:
VAAI Status: unknown
Other UIDs:
vml.02000100006006016042fa19010a12d9b16d6ade11524149442035

   
   注：
   
   • デバイス/LUN の代わりに、一般的なベンダーのモデル表記を使用できます。例：
     
     # esxcli storage nmp satp rule add --satp VMW_SATP_CX --vendor "foo" --model "bar" --option "enable_ssd"
     
     
   • デバイスが機能するために必要な SATP を変更しないでください。
   • デバイスのタグを解除するには、プロセス全体を逆に実行する必要があります。つまり、要求ルールを削除し、デバイスの要求を解除し、要求ルールを再度ロードしてから、デバイスを再要求する必要があります。
   • ローカル データストアを SSD ドライブとしてタグ付けするために（ESXi がローカルにインストールされている場合）、ESXi ホストを再起動する必要があります。

• 新しいルールを追加した際に、重複したルールが検出されたという旨のエラーを受け取った場合、そのルールを削除してから、再度正しい SSD フラグでそのルールを追加することが必要になることがあります。例：

# esxcli storage nmp satp rule add --satp VMW_SATP_LOCAL --device naa.600508b1abcd97f3d8c54ad763b61234

Error adding SATP user rule: Duplicate user rule found for SATP VMW_SATP_LOCAL matching device naa.600508b1abcd97f3d8c54ad763b61234 PSP and PSP Options

• 次の各コマンドを実行して、既存のルールを削除してから、再度追加します。

# esxcli storage nmp satp rule remove --satp VMW_SATP_LOCAL --device naa.600508b1abcd97f3d8c54ad763b61234

# esxcli storage nmp satp rule add --satp VMW_SATP_LOCAL --device naa.600508b1abcd97f3d8c54ad763b61234 --option "enable_ssd"

• 次のコマンドを実行して、追加した VMW_SATP_LOCAL satp ルールを確認します。
  
  esxcli storage nmp satp rule list --satp=VMW_SATP_LOCAL